このコーナーでは、様々なつまずきやつらい経験をしながらも、一歩踏み出した方々に体験を語って頂きました。
Mさん 21歳男性:家族構成:本人、母、弟。現在は社員寮に住んでいる。
今の状況は?
道東の温泉ホテルにパート職員として勤務。サービス課に所属し、主にベットメイク、レストランのウェイター、宴会の設営・撤収作業担当。
勤務は週6回で、9:00〜12:00、18:00〜22:00となっている。収入は約7万円だが、寮費(3食食事込)給与から天引きされている。
中学校の頃からホテル業に興味があり、志望していた職種であった。しかし、実際は理想とは異なることも多々感じている。ここを選んだ理由は、地元から近く、地元に帰れる距離にあるためである。
基本的には仕事中心の生活だが、連休が取れたときは地元に帰省したり、友人と食事することが多い。また、この街を散歩することで、仕事上お客様に阿寒の街について説明できるよう、周辺調査も欠かさない。
仕事の楽しさとして、お客様から「布団の敷き方が上手だね」、「快適に過ごすことができたよ」などの言葉をもらえたときに喜びを感じている。また、それらの言葉を励みにして「これからもがんばろう」と感じられることが、自分自身でも日々の充実感につながっていると思う。
最近、お客様から褒められることが増え、自分の成長を実感することができている。それが仕事に対してやりがいを感じられる要因だと感じている。
逆につらいこととして、仕事は体力的にきついことがある。また、お客様からのクレームが出たときには職員としての責任を感じる。また、休みが少ないので、自由な時間が取りにくい現状がある。
-過去について-
平成21年4月〜6月
チーズ工房(販売・製造)
・平成21年6月〜11月
福祉センター(デイ・サービス)
・平成22年6月〜8月
酪 農(搾乳)
・平成22年8月〜平成23年2月
基金訓練合宿型
若者自立プログラム科受講
・平成23年2月〜5月
ホテル(サービス課)
・平成23年7月〜
温泉ホテル(サービス課)
−楽しかったこと−
・高校生のとき、授業の一環でオーストラリアに行き、英語に親しめたことは深く思い出に残っている。今の仕事にも生かされており、よい経験になった。
・基金訓練での合宿生活は楽しかった。特に、農作業の体験のおかげで忍耐力がついた。
−辛かったこと−
・卒業や転校したときに、友人たちと別れることにとても寂しさを感じた事。
・一人で生活してみて、家族と離れて暮らすことの寂しさを感じ、同時に家族のありがたみについて深く考えた事。
・現在の職場で最初の3か月は覚えることばかりでとても大変でした。
−転 機―
・基金訓練に参加できたことが自分の中では大きい。その合宿生活の中で「諦めないこと、投げ出さないこと」の大切さを学び、自分の短所を改善することができた。
・ホテルの仕事に就き、今まで意識しなかった敬語を教え込まれ、お客様と接する場面での自分の立場というものを考えさせられ、人間として丸くなったと感じている。
〒064-0808
北海道札幌市中央区南8条西2丁目
TEL 011-511-1315
FAX 011-511-1316